新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
昨年は皆さまに大変お世話になりました。JFLという全国リーグに参戦し、様々なチャレンジに向き合いながらの1年でした。
特にホームゲームにおいては大きな問題もなくしっかりと運営ができたことはひとえにお手伝いをいただいた皆さま、そして観戦いただいた皆さまのおかげと感謝しております。
アウェイ遠征では、帰りの飛行機の時間に向けてハラハラしたり、バスでの長時間移動をこなしたりとこれまでにない忍耐が必要でした。
勝負についてはやはりカテゴリーが上がったことで厳しい内容が多く、勝っても負けても本当に最後まで気の抜けない試合ばかりでした。
その中でいくつかの課題が見えてきました。
一番大きな課題は「調整の難しさ」です。試合数が多く、さらに開幕が1ヶ月早くなったことで肉体面と精神面の調整については未経験のことが多かったと思います。
怪我人が多く出てしまい、選手のみでは紅白戦が実現できなかった期間が長くありました。一方で登録選手全員を試合に出場させることができました。しかしあまり多く出場することのない選手のモチベーション管理が手薄だったことも否めません。そのためチーム全体の和が、昇格を目指していた時期よりも低下してしまっておりました。
次にあげられる課題はホームゲームスタジアムの遠さです。地元開催が叶わず、主に活用した柏の葉は1時間移動。渋滞にあい、ホームチームが遅刻するのではないかと懸念する日もありました。そして一番遠い東総に至っては2時間移動となりました。地元から遠いことで観客動員数は一昨年平均の3分の1となってしまいました。
またJFLというJリーグに近いカテゴリーで活動することで、選手にとっては「上でやれる」と確信を持った者、反対に「自分の適切なカテゴリーは他にある」と感じた者が多くいました。そのためこれまで以上に多くの選手がチームを去ることになりました。
一方収穫ですが、高いカテゴリーで試合を積み重ねることで徐々に選手やスタッフは自信を持てるようになってきました。勝負の世界は勝ち負けがはっきりしていますが、特に最後の数試合は負けの中にも手応えを感じていたのです。これは自分たちのスタイルが必ずしも間違っていないという確信に変わりました。
運営に関しても有料試合を大きな問題なく行なえたことで、自信や発展させるためのアイディアが生まれ始めています。
新年度に向けての選手募集においても、これまで以上に全国各地からの応募や推薦があり、JFLというカテゴリーの価値に改めて気付かされました。
これらを踏まえて、今年度は次のようなことを実践していきたいと思います。
まず一つ目は選手・スタッフの協調です。限られたスタッフで多くの選手たちとのコミュニケーションをとることは簡単ではありません。しかし選手に語りかけ、選手の声を聞き、選手同士の絆を深めるために真剣に向き合おうと思います。これによりほころびのない、強いチームに仕上げていきたい。
二つ目は地域との連携です。これまでも多くの地域活動に参加してまいりました。しかしスタジアムが遠方であることを踏まえると、さらに積極的に地域との絆を深めていかなければならないことは周知です。行政との連携もより強めなくてはなりません。
三つ目は育成の強化です。これは必ずしも試合に勝つ、ということではありません。昇格、JFL参入とついついトップチームに目が行きがちでしたが、このチームを支えているのは間違いなく育成の存在です。育成環境をより良くし、さらに広げることでしっかりと根付いた「大木」を育てて行きたいと考えています。
以上を踏まえて、経営・スタッフ・選手が一丸となって皆さまに応援していただけるチームとなるように努力をしてまいります。
どうぞ本年もブリオベッカ浦安をよろしくお願いいたします。
ブリオベッカ浦安 クラブ代表 谷口和司