トップチーム

全国地域サッカーチャンピオンズリーグ 決勝ラウンド 2日目

2022.11.25 Fri 13:30~ Kickoff

熊谷スポーツ文化公園陸上競技場

1 ブリオベッカ浦安

上松

0 前半 0

1 後半 0

試合終了

0 FC刈谷

<スターティングメンバー>
GK:谷口 裕介
DF:加藤 大育,笠嶋哲太,西袋 裕太,平野 貫路
MF:藤岡 優也,峯 勇斗,橋本 龍馬,伊川 拓
FW:村上 弘有,井上 翔太郎

<ベンチスタート>
GK:佐久間幸一
DF:笠松 亮太
MF:秋葉勇志,伊藤 純也,飯澤良介,上松 瑛
FW:林 容平

直前の試合で栃木と沖縄が引き分けたことで勝ち点が混沌としてきてしまった。いずれにしても勝たなくてはならない試合であることには変わりがない。
しかしこの日も選手には気負いはない。ブリオベッカ浦安がやることは一つだ。「全員全力最後まで」を合言葉に、目の前の試合に集中するだけ。

試合前のミーティングでも都並監督はシンプルに説明をしていた。「昔は自分も試合前に選手を追い込んでいたが、今は違うということに気がついた。選手をリラックスさせ、集中力を高めることが大事だ。相手は早いしテクニックもある。俺たちはそれ以上に走ってボールに向き合うだけだ。後悔のない1日にして欲しい。」

この試合では怪我から復帰の秋葉選手がベンチスタートとはいえ、ほぼ半年ぶりにピッチに帰って来た。熊谷まで足を運んで応援をいただいた内田えつし浦安市長に勝利をお見せしたい。その一念でグランドに出た。

前半から120%で攻める両チーム。中盤で奪うと一気に相手ゴール前に迫る。
浦安は井上と村上をFWにしてロングボールからのチャンスを狙う。ファーストシュートは村上。後ろ向きに蹴るも惜しくも枠を外れる。


左サイドバックを任せられた平野は、前節よりも積極的にゴールを目指す。前半14分に思い切ったミドルシュートがクロスバーを叩く。


前半19分、ゴールから約20メートル地点からの平野のフリーキックに合わせたのは村上。ゴールが決まるも残念ながらオフサイドとなる。


その後は刈谷のスピード展開と浦安のロングボールでボールが大きく動きながら、お互いに決定的なチャンスを見つけられない。

ハーフタイムでの交代は藤岡に代えて伊藤。
後半開始も前半と同じ流れ。刈谷が左右にボールを運んでペナルティーエリアに侵入を試みる。これを奪って早めに前線に送る浦安。井上がヘッドで合わせるも枠を捉えられない。
後半11分にも左の平野のクロスに合わせた井上のヘディングはGKがキャッチ。
後半17分には右の伊川のクロスに井上が叩きつけるヘディング。ドンピシャだったがバウンドしてクロスバーをかすめて枠外に飛んでしまう。


形は見えてきた。
後半20分、井上が右サイドからドリブルで持ち込んでフリーで走り込んできた峯にパス。相手DFに寄せられながらも峯はシュートを打つが枠外に。チャンスは幾度も訪れるが決めきれない。

後半25分、村上に代えて林。前線での攻守に長けた林を入れて動きを作る。
後半28分、相手のバックパスに向かって峯が走りGKにプレスをかけると思わずゴールラインを割りコーナーキックに。決めることが出来なかったが浦安はまだ前線でプレスをかけ続ける。
後半35分、井上に代えて秋葉がピッチに送り出される。走力があり、攻守ともに技量のある秋葉が前線をかき回しに。

その直後、右サイドから突破され、クロスを上げられてフリーでシュートを打たれてしまうが、谷口がナイスセーブ。
足が攣った橋本に代わって上松。当初はCB笠松が準備をしていたが、やはり守りより攻めに賭けよう、と都並監督が振り返った交代だ。
そしてアディショナルタイムは4分。
そのアディショナルタイムも残り1分、峯から左サイドに駆け上がった平野にパス。平野はためらわずクロスを入れる。秋葉がGKと競ってこぼれたボールをワントラップ、左足で蹴り込んだのは上松。ボールはクロスバーに当たりながらもゴールラインを割ってゴールが決まる。

劇的なゴールだ。


残り時間を相手陣営でボールキープ。最後に刈谷の思い切った飛び出しにヒヤリとするが主審の笛が響き勝利を確定させた。

(声出し禁止の中、ずっと音を出して応援していただいたサポーターの皆さん)

都並監督コメント:非常に厳しいゲームだったが全員が自分の良さを出してしっかりと戦えた。最後は「持ってる」上松君がしっかりと決めてくれた。ただまだ何も得ていないことには変わりがないので、切り替えて次の試合に向かって準備をしたい。

全国大会は現時点で10試合負けなし(9勝1分)。あと1試合だ。