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JFL 1st. Stage第11節 対ヴェルスパ大分

2016.05.07 Sat 13:00~ Kickoff

千葉県立柏の葉公園総合競技場

3 ブリオベッカ浦安

0 前半 1

3 後半 1

試合終了

2 ヴェルスパ大分

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試合に先駆けてJFLスポンサーであるデサント様ご支援による「JFLエンジョイサッカーumbro」が実施された。40名を超える近隣の子供達などが選手と一緒に汗を流した。
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※試合当日のマッチデープログラムに一部、ヴェルスパ大分のクラブ情報が古く間違っておりました。お詫びいたします。
ゴールデンウィーク3試合の最後はホーム柏の葉にてヴェルスパ大分を迎えた。
ヴェルスパ大分(当時HOYO AC ELAN大分)は2011年に地決で3位となり翌年JFLに昇格。ブリオベッカ浦安(浦安JSC)は2011年千葉県リーグで優勝し、関東大会でも優勝。翌年関東リーグに昇格した。2011年の11月、山荘にこもって首脳陣でクラブビジョンや5カ年計画を議論しながらYSCCやヴェルスパ大分がJFLに昇格を決める大会をネットで確認しながら、自分たちの5年後をJFLに定めた。
JFL先輩であるヴェルスパ大分と対戦するということは私たちの夢であったし、それがここで実現したことには万感の思いがある。
(スターティングメンバー:GK 中島 DF 笠松 秋葉 山崎 田中(貴) MF 矢部 坂谷 村田 相馬 FW 田中(俊) 竹中 控え :本吉 西郡 上松 富塚 中村 板倉 田宮)
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そのヴェスルパ大分のパワーを前半まざまざと見せつけられることとなった。立ち上がりこそ完全互角の戦いをしていたが、前半15分を過ぎたところから徐々にヴェルスパ大分がペースを握り始める。
何度も攻められコーナーキックのピンチ。なんとかしのいでいたが、前半25分に右サイドから崩され、最後は相手選手の足に当てられコースが変わったボールにGK中島も反応できずにゴールを決められてしまう。
前半34分には田中俊哉が惜しいシュートを放ったが決まらず。
ヴェルスパ大分はボール際では力で奪い取り、少ないタッチ数でボールをつなぎ、サイドからしっかりとクロスをシュートにつなげる。本来ブリオベッカ浦安がやりたい形で押し負けてしまっている。一方ブリオベッカ浦安は風上にも関わらず攻めるチャンスが少ない。
前半41分に坂谷が切り込んでシュートを打つが、ボールは低めにバウンドしてGKに取られてしまう。
前半は全く良いところなしに終了した。
ハーフタイムでは今年初めてのショーで千葉県ご当地ユニットに「コズミック倶楽部」が会場を盛り上げた。
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後半は風下でキックオフ。相馬に代えて富塚が投入された。
前半はあれだけチャンスが少なかったが、後半からは見違えるようにボールが繋がりだした。特に中盤でボールを奪われなくなり、一転素早く細かいパスでゴール前まで迫るようになる。
後半10分には田中俊哉が決定的なチャンス(ヘディング)を決められない。しかし得点の匂いがプンプンとするようになってくる。その3分後、村田のフリーキックは弧を描いて田中俊哉の頭に、この浮いたボールを相手DFと競り勝って竹中がヘッドでゴールを決めた。6試合連続ゴールが決まる。これで1−1に追いついた。
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そのままの勢いでブリオベッカ浦安が攻める。ヴェルスパ大分は前半の勢いからカウンター攻撃に切り替える。一瞬の隙をついてゴールに迫るが、ブリオベッカ浦安のDF陣はブレずに対応できる。
後半24分、ペナルティーライン右側でフリーキックを得る。角度からして竹中の左足か?と思っているそのそばから竹中の左足から放たれたボールは軽い弧を描きながらゴール左隅に吸い込まれた。これで2−1の逆転。
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ところがそのまま試合は終わらせてもらえない。相手9番の鍔田選手は体も大きくドリブルも強い。再三ボールを持ち込まれていたが、たまらず秋葉がペナルティーエリア内で倒してしまう。PKを決められて2−2の振り出しに。
後半29分に坂谷に代えて田宮を投入。これでスピードは衰えずサイド攻撃の威力が増してくる。
そして後半40分には竹中に代えて今期初出場の中村を投入。中村は地元浦安の明海大学を卒業したルーキーだが、小柄ながら千葉県大学リーグで得点王に輝いた実績を持つ。入団から半年間、チームに馴染みながらチャンスをうかがっていた。
後半45分が過ぎ、アディショナルタイム3分が掲示された。2分が過ぎ、このまま引き分けか、と思ったその刹那、右サイドでボールを得た中村が猛然とドリブルでダッシュ。ペナルティーエリア付近でクロスを上げた。走り込んでいたのは田中俊哉。相手DFを二人引きつけていた。そのため遅れて走ってきた田宮が完全にフリーに。ボールは田中の頭を超えて遠いサイドに走りこんできた田宮の頭にドンピシャで合わせる。田宮がこれをしっかりと決めた!
2試合連続のアディショナルタイムでの決勝ゴールだ。
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観客席は総立ち。あまりに劇的なゴールだった。後援会長が試合後「サッカーの試合を見ているというより、劇場に来て感動を味わった感じがした」とコメントされた。本日柏の葉まで足を運んでくださった皆様に鳥肌の立つ感動をお届けできたと確信した。
 
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途中交代の二人がしっかりと結果を出したことで、試合後の齋藤監督はしてやったりの笑顔。今期のブリオベッカ浦安はスタート時点から選手の怪我に泣かされてきた。が、反面これまで試合に出るチャンスが少ない選手やルーキー達がチャンスをものにしている。
田宮はこれまでボールを2回ゴールに入れたがいずれもファールでゴールにならなかった。その悔しさをなんとか結果にしようと練習もがむしゃらに頑張っていた。中村も大柄なFW陣の中、チームで一番の小柄ではあるが、スピードとキレが抜群で、練習ではシュートを外さない。そんな姿勢を監督はよく見ている。
「俺たちには新しい血が必要だ」と言いながらも、他のチームから引き抜くことはせず、ブリオベッカ浦安のセレクションを自ら受けに来た選手だけを採用している。「浦安に愛がない選手はいらない」と勝ちにだけこだわる選手よりも、地元の声援に応える選手を起用する。
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試合後は着替える間もなく、お客様よりも先に外にでてお見送りをする選手たち。サポーターの皆様や子供たちとの触れ合いを何よりも大切にしている。
今日、選手の背中を押してくれたのはサポーターだ。特に子供達の声援。ピンチになるとどこからともなく子供達の「ブリーオベッカ!」という声が集まり、それに太鼓が合わせられる。ブリオベッカ浦安が後半に強いのは、疲れた時ほど走る姿を子供達に見せたいからだ。

———————ブリオベッカ浦安JFL得点ランキング———————

<今節>

竹中 2点

田宮 1点

<累計>

竹中 7点

田中俊哉 2点

南部 1点

坂谷 1点

相馬 1点

田宮 1点

(相手オウンゴール2点)