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全国地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンドバンディオンセ加古川戦

2015.11.08 Sun 13:30~ Kickoff

中津総合運動場サッカー場

2 ブリオベッカ浦安

0 前半 1

2 後半 0

試合終了

1 バンディオンセ加古川

BRIO2015-214
この日も雨の予想が一転(公式発表では)30度を超える暑さ。配送の手違いで遅れていた横断幕もすべて整えて3連勝をするための準備も整った。
対戦相手はバンディオンセ加古川。全国社会人サッカー選手権大会で3位となり、この大会でJFL昇格を目指す関西の強豪チームだ。ブリオベッカ浦安の勝点は6。バンディオンセ加古川の勝点は4で勝利した方がブロック1位となり決勝ラウンドに進出出来る。なおブリオベッカ浦安は引き分け以上が必要。気を抜くことができない試合となった。
立ち上がりから完全にブリオベッカ浦安のペースかに見える。ボール保持はほぼブリオベッカ浦安。ほとんどバンディオンセ加古川サイドで試合が動いている。しかしこれはバンディオンセ加古川のスタイルだ。全国社会人サッカー選手権大会で東京23FCに勝利さいた際も、しっかりとした固い守りで攻められても跳ね返す。試合開始10分を経過してもブリオベッカ浦安がどうやって得点をするのか、全く糸口が見えない。
反面、バンディオンセ加古川の攻撃は緩急を上手く使った効果的なものだった。ボールを奪う、あるいはゴールキックを得ると一転スピードを上げて左サイドに長いボールを入れて一気に攻め上がる。ほぼ相手陣営でサッカーをしているのでこれにはたまらない。必死でディフェンスが戻るが、スピードとテクニックに対応できずシュートを許す危ない場面が何度かあった。
ボールを回しながら攻めあぐねるブリオベッカ浦安。一気に反撃するバンディオンセ加古川。このスタイルが動かず時間がジリジリと過ぎる。そして前半終了間近の43分、相手コーナーキック。こぼれ球がゴール前で転がり、混戦の中でゴールに蹴りこまれた。今大会初めての失点。
ハーフタイムでのこと。斎藤監督が自分の人生を賭けて選手に短いメッセージを送った。
「お前たちの今はブリオベッカ浦安の魂を感じない。相手があれだけ走っているんだからそれ以上に走らないと今日で終わりだ。ブリオベッカ浦安の魂を見せろ!」
そして後半から疲れの見えた上松に代えて坂谷を投入。これが大当たりする。坂谷が斜めにドリブルで切り込むとブリオベッカ浦安の動きが加速し始める。ゆっくりボールを回すことはなくなり、リスクをおかしてどんどんペナルティエリアに選手が飛び込む。
そして後半9分、ペナルティーエリアで相手のハンドを誘ってPK。これをキャプテン清水が決めて同点とした。
BRIO2015-215
これをきっかけに更にスピードアップするブリオベッカ浦安。坂谷の切り込みと左サイドの田中貴大が相手DFを振ることで固い守りに突破口を作り出す。
一方のバンディオンセ加古川は勝たなければ進出ができないため、守りから攻めに転じる。速攻でなんどかピンチを迎える。またコーナーキックからも危ない場面もあった。
清水に代えて好調なトミーを投入。今度は前半とは逆にブリオベッカ浦安がカウンターをしかけた。秋葉のクロスからトミーのヘディング。またトミーから竹中のシュートとチャンスメークが始まる。
そして迎えた後半36分。右サイドの秋葉がボールを持つと田中俊哉に。俊哉のシュートはそれるが、これを諦めずに走りこんだ坂谷がラインぎりぎりで拾う。その瞬間、左サイドの田中貴大が猛然とダッシュ。相手ボランチを置き去りにしてスペースに走りこむ。そこに坂谷が綺麗なスルーパス。これを受け取って瞬間に足を振った田中貴大。ボールがGKをすり抜けてゴールに突き刺さる。逆転だ。
バンディオンセ加古川は「パワープレイ行くぞ」と声をかけて2名の同時交代。左サイドから仕掛けシュートも打たれるが山崎が体を張って守る。
そして竹中に変わって小田を投入。スピードのある小田がボールを追いかけ前線でプレッシャーをかける。
そして待望のホイッスル。
こういった大会ではヒーローが生まれるものだ。初日は蘇った清水。2日目も復調のトミー。そして3日目は田中貴大。3日間連続フル出場ながら、3日目の後半36分に左サイドをぶっちぎりのダッシュで相手を振り切りゴールを決めた。
終わってみれば勝点9でとっく失点差8。一概に比較はできないが、全てのブロックでトップの成績。
浦安からもたくさんの応援をいただき心から感謝いたします。