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JFL 1st. Stage第13節 対FC大阪

2016.05.22 Sun 13:00~ Kickoff

千葉県総合スポーツセンター東総運動場

1 ブリオベッカ浦安

1 前半 1

0 後半 1

試合終了

2 FC大阪

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この日のホームゲームは東総運動場。関東リーグ時代から毎年何度かホームゲームを運営しているが有料試合は初めて。地元のジュニアユースFC.Crecer(クレセール)とブリオベッカU13のサポートもあり、しっかりと準備を出来た。

対戦相手のFC大阪は一昨年の地域リーグ決勝大会(地決)1次ラウンドで14と大差をつけられ、敗退するきっかけとなったチーム。この試合はそのリベンジを果たす目的もあった。

スターティングメンバーはGK永井、DF 山崎 西郡 秋葉 田中()MF 村田 矢部 坂谷 富塚、FW 竹中 田中()

控え選手は本吉、笠松、板倉、上松、中村、清水、田宮。

この日はGKの永井がJFL初出場。西郡はジェフリザーブス時代以来5年ぶりにJFLのピッチに登場。

この日も風が強かったが、ブリオベッカ浦安は風下から攻めることとなった。

ピッチの状態は完全とは言えず、芝は長めで陸上競技で使われたため凸凹している箇所もあった。残念ながら散水はされずボールの滑りに影響をしそうな状態。そんな中、選手は少し足を滑らせたりして、慣れるまで少し時間がかかった。

前半5分が過ぎたところで左サイドから攻撃に切り替えることができた。しかしこの日も変わらず安易なパスミスが出てしまう。前半12分に簡単なパスをカットされて一気に攻撃を受ける。ほとんどの選手が攻めるモードにあったためシュートまで持ち込まれるが西郡がなんとかしのいだ。

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その後もパスをつなごうとしてカットされ、危ない場面があった。

前半20分にチャンスが訪れる。左サイドから田中(貴大)がサイド突破をしてクロスを上げると、田中(俊哉)がヘディングでシュート。残念ながら外側からサイドネットを揺らした。

ようやく攻撃の糸口を見つけたブリオベッカ浦安。素晴らしいパスワークで相手ゴール前に迫る。先週の不調が嘘のように攻撃にリズムが生まれ、相手を崩すタイミングが多くなる。

そして前半26分、坂谷から絶妙なスルーパスに竹中が反応。ボールを持ったままペナルティーエリアに飛び込むと、たまらず相手DFがファール。PKを得る。

これを竹中が落ち着いて決めて8試合連続ゴールを決める。1−0。

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前半34分まではブリオベッカ浦安が主導権を握る。特に左サイドの崩しが効いてくるが、その直後に右サイドに切り替えたり変幻自在の攻めができる。

ところがここ一番でミスを誘発して厳しい攻めに合う。前半34分、38分とほぼフリーな状態で相手選手にシュートを打たれてしまう。これを西郡、山崎、田中(貴大)が体を投げ出してなんとか防いだ。

しかし一旦途切れたリズムは戻らず、完全にFC大阪のペースに入れ替わってしまう。前半43分、ゴール前でシュートを打たれる。これを永井が素早い反応で跳ね返したが、ボールは真上に飛んだ。このボールに競り負けて失点をしてしまう。

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前半は追いつかれて1−1で終了する。

後半の立ち上げりはブリオベッカ浦安のペース。右サイドから秋葉や富塚がチャンスを見つけてシュートを放つが外れてしまう。

その一方で、FC大阪のタッチ数の少ない攻めに苦しめられる。FC大阪はミスが少なく、さらにドリブルにも強さがある。

危ない場面が何度かあるが、センターバックがなんとか体で止める。

後半14分、センターで富塚が振り切られ、右サイド(相手左)から一気に攻め込まれる。これを守りに行った瞬間にサイドチェンジをされ、ゴール前になだれ込まれる。その混戦の中失点をする。1−2で逆転されてしまった。

後半21分には竹中が相手をかわしてスピードのあるドリブルで突破してシュートを打つも外れてしまう。

後半22分に坂谷から田宮に交代。

これまで早くて正確な攻めを持っていたFC大阪にも疲れが見え始め、ブリオベッカ浦安が攻撃に手をかける時間が増えてくる。

田宮、秋葉、竹中とシュートを打ちに行くが、相手GKの正面だったり、枠を外したりとゴールには結びつかない。

後半35分に矢部に代えて清水を投入。清水にボールを集めることでさらにリズムが出始める。清水自身もシュートを打つが、力強さが足りずゴールにならない。

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後半40分には疲れの見えた富塚に代えて中村を投入。その中村がなかなかボールに触れない。

それほどにFC大阪はミスが少なく、攻める浦安を尻目に前線でボールキープをし始める。

そしてアデョショナルタイム、右サイドから崩して上がったクロスにドンピシャで竹中の右足。しかし目の前が空いているゴールマウスに打ち込めず、ボールは虚しくクロスバーの上。

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結局1−2で逆転されての敗戦となった。

負けは負けだが、少し清々しさが残った。それはJFL1位をキープし続けているFC大阪の強さに全く歯が立たなかったわけではなく、勝機があったことだ。サイド攻撃や、細かいパスワークなど、ブリオベッカ浦安の真骨頂を何度も見ることができ、観客席からはどよめきも上がった。

この1点差はどこにあるかと言うと、ミスをしてしまう浦安と、そのミスを逃さず一気に攻撃に切り替えるFC大阪の力強さだ。しかしこの差は大きい…

いずれにしても、この試合はテンポが良く、素早いパスワークや、正確なサイドチェンジを両チームが繰り返すことで観客を間違いなく魅了することができた。点を取って勝つことだけがサッカーではない。観客やサポーターがいて、お金を払って見に来ていただいている皆様に「来てよかった」という価値を提供することが非常に重要だ。

そういう意味ではこのマッチは90分間、お客様を休めることなく魅了し続けた価値のある試合だったと思う。

またこの日の得点で、竹中がJFLゴールランキング1位タイ(FC大阪の川西選手と同数)になったことはチームの誇りでもある。

———————ブリオベッカ浦安JFL得点ランキング———————

<今節>

竹中 1点

<累計>

竹中 9点

田中俊哉 2点

南部 1点

坂谷 1点

相馬 1点

田宮 1点

(相手オウンゴール2点)